黒執事(24巻)の感想です。
24巻の感想
24巻は、今までのどの巻よりもキラキラ率が高いと思います。アイドルのように歌って踊るS4や新たにシエルが作り出したF5など、事件の謎を追うという重いテーマにもかかわらず、少しくすっとするような場面も盛りだくさんで、エンターテイメント性に溢れている作品だと思います。
また、24巻では以前に出てきたキャラクター達がたくさん集合していて、黒執事ファンにはたまらない1冊になっているように思います。普段は見ることのできないセバスチャンのスーツ姿や、いつも通りのシエルの意地悪な笑顔に癒されます。
24巻の軸として、血を抜かれた死体の謎を探るという展開がありますが、読み進めていくと徐々に事件の真相に迫っています。今でこそ判明している血液型が、血液型という概念がない時代にどのように考えられ、また、今回の事件にも関係しているのかという少し科学的な内容が描かれているのもストーリーに厚みを持たせていて、楽しく読み進めることができました。
24巻の特別編としてハロウィーンパーティーを描いた10周年記念作品が収録されていますが、普段は事件に頭を悩ませているシエルが、少し頭を休めて普通の子供の姿に戻るシーンが印象的でした。普段とは異なった登場人物の姿は必見です。
前巻のあらすじ
23巻のあらすじです。
ロンドンで大流行りのミュージック・ホールに、カルト教団の疑いがかかる。
ホールに潜入したセバスチャンとシエルは、名門寄宿学校を追われた元監督生と、飄々とした占い師・ブラバットと出会う。ブラバットはセバスチャンを一目見た瞬間、その正体を言い当てる…!
大ヒット執事コミック、新章「青の教団編」スタート!!