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感想・レビュー

バットマン:アンダー・ザ・レッドフード

作品紹介(寄稿)

私が紹介する作品はアメコミの「バットマン:アンダー・ザ・レッドフード」です。アメコミというのはアメリカン・コミックの略称で、言わばアメリカの漫画という事になります。今作の「バットマン:アンダー・ザ・レッドフード」は2005年にアメリカで「DCコミックス」が出版して日本では、2013年に小学館集英社プロダクションから邦訳本が出版されて販売されてます。2010年にはアニメ化もされています。今作ではバットマンの相棒であるロビン、正確には2代目ロビンことジェイソン・トッドの死と復活からバットマンファミリー随一のアウトローな自警団である「レッドフード」の誕生までを描いた作品です。一部の物語がバットマンのアメコミシリーズである同じく「DCコミックス」が出版している「インフィニット・クライシス」とクロスオーバーしています。アメコミ界において死んだキャラクターが復活したり蘇る事は日常茶飯事ですが、2代目ロビンことジェイソン・トッドは1988年の「バットマン:デス・イン・ザ・ファミリー」というアメコミ作品でジェイソンは命を落として以来、全く復活することなく、一時期アメコミ界の3大復活しないキャラクターの1人として認定された程です。ちなみに他の2人はキャプテンアメリカの相棒のウィンター・ソルジャーことバッキ―・バーンズとスパイダーマンの叔父であるベン・パーカーです。そんな2代目ロビンのジェイソン・トッドの復活を描いた「バットマン:アンダー・ザ・レッドフード」は過激な自警団こと「レッドフード」に変貌したジェイソンを描くとともに、「殺人はしない」と「銃は使わない」というある意味不殺の念のような鉄の掟を持っているバットマンと「2丁拳銃を常時使用している」と「悪人は問答無用で殺害する」というレッドフードことジェイソンの戦いを投じて、バットマンという存在は如何なるものなのかという事がわかる一冊です。