CANIS -THE SPEAKER-(1巻)-感想。

CANIS -THE SPEAKER-(1巻)の感想です。

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1巻の感想

この作品は【CANIS】シリーズの続編となります。主人公ももちろん代わって、過去に少しだけ出ていたノブが主人公です。(1巻時点)過去作は、帽子屋さんの話!アパレル業界の話!というおしゃれな印象が強く、今作とのギャップに少し戸惑います。ほぼ1巻丸ごと暗いです。序盤の頃の孤児院でのストーリーには癒され、和みました。

ZAKK先生の描かれる表情…、特に“目”がキラキラ印象的で先生のイラストを拝見する度、何度もよくよく見てしまいます。

人を惹きつけるものを生み出すことに憧れを感じています。それにしても、近頃私が触れ合う機会のある創作物にはシスターが実は黒幕だった、という作品が増えているように思います。優しそうで一見人畜無害な人の方が黒だと判明した時ドキドキしますよね。

題材が人身売買や暴力団、風俗と、裏社会を描いている作品なので読んでいて心が痛かった、と同時に表情の臨場感に圧倒されて怖かったです。もしも三人が孤児院の秘密に気付かなくても遅かれ早かれ、ノブは売られていたように感じます。本当に怖ろしいことです。

2巻以降今後の展開が明るい方向に向かうことを願いたいです。けれども過去作に出てきたハルは裏社会の人間だし、それを考えるとサムも日向を歩いている人生でないことが予測されます…。

作品を進める上で仕方がないとは承知していますが、最後位は彼らに幸あらんことを願っています。巻末の5.5話で清尾さんの名刺を発見するノブですが、これから“清尾和昌”と名乗るのか“清尾忠信”と名乗るのか気になりました。私は、タダノブを名乗った方がハルとサムから気付いて貰いやすいのではないか、と考えます。

1巻のあらすじ

1巻のあらすじです。

孤児院で同室のハロルド、サミュエル、タダノブの望みは、三人でずっと一緒にいることです。働けるようになったら三人でここを出よう、と誓い合うのでした。ある日の授業中、タダノブはアリアから借りたままの色鉛筆を何気なく手に取りますが、彼女の席に視線をやるとそこにいるはずのアリアの姿がありません。

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疑問に感じたタダノブはハロルドとサミュエルにそのことを話します。そうすると、ある法則が見えてきます。同室三人は必ず同時に新しいおうちに行くこと、送別会が行われる子と行われない子がいること、送別会が行われない子は大人しい目立たない子だということ。

送別会の朝、三人は“知ってはいけないこと”を目撃してしまいます。その日から少しして新しいおうちのことでシスターメアリーに呼び出されます。サミュエルとハロルドはそれぞれ別の寮制の学校、そしてタダノブは養子に、というものでした。

不審に思ったサミュエルはシスターメアリーに逆らいます。その夜タダノブは怪しい男達に連れ去られてしまいます。新しいおうちへ行く日、二人は最後に何かを誓い合います。

それから数年の歳月が流れた日本でタダノブは暴力団が直営する風俗店でボーイ兼女性達を“暴力”から守ることを生業として働いています。ある時、取引には多数の国の言語が使われていることから“いずれ武器になる”と気付きます。更に年月が経過し、タダノブ達が在籍する三号店がなくなることが決まりました。

その直後、会計の清尾から、本当に恐ろしいのは阿左美だ、と聞かされたタダノブは清尾に一緒に逃げることを提案しますが拒否されてしまいます。谷岡の部下から偶然聞いてしまった、自分に良くしてくれた清尾の無残な死から、待っているだけじゃ状況は変わらないと悟ったタダノブは憧れの“二人”のように自分を変える決意をします。

谷岡が殺られた後姿を見せた阿左美の前に、今まで準備してきた有益な情報をちらつかせてタダノブは取引を持ち掛けました。

 

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