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感想・レビュー

3月のライオン(12巻)-感想。

3月のライオン(12巻)の感想です。

12巻の感想

「ハチミツとクローバー」で有名な漫画家、羽海野チカ先生による将棋漫画の最新刊。雷堂棋竜と土橋九段の対局は一体どんな感じになるのかとわくわくしながら開いたのですが、今回のお話は藤本雷堂棋竜という人の面白さがはっきりと出ているんじゃないのかなと感じました。

また、零君に指宿へ連れてきてもらったあかりさん、ひなたちゃん、モモちゃんの様子も描かれていて、ひなたちゃんへのいじめや家族を捨てた父親である誠二郎との再会で精神的につらいことがふりかかってきていた川本家の三姉妹が楽しそうに笑っている姿に私も零君と一緒にほっとしました。

ひなたちゃんの水着姿に赤面する零君の姿も大変可愛らしく、なんだか青春ってこんな感じだよねという甘酸っぱさが感じられ、さすが羽海野先生だなと思いました。肝心の雷堂棋竜と土橋九段の対局は全体的にギャグっぽい雰囲気で描かれているのに格好良さも混じっていて、一体どんな試合になるのか、そしてどちらが勝つのかとドキドキしながら読み進めることができました。

東京に戻ってきてからの滑川さんと零君の対局は、雷堂棋竜と土橋九段の対局のときとは違い、なんともいえない不気味な雰囲気がつきまとう描かれ方をされていて、零君の動揺や困惑、そして滑川さんの不吉さがとても伝わってきました。その合間合間に川本家三姉妹の明るい日常が挟まっているため、特に滑川さんの不吉さ、不気味さが際立っているように感じます。

作中ではかなり不気味な人っぽく描かれていますが、私は結構好きです、滑川さん。確かに不気味なんですけど、なんだかふとしたときに可愛らしさが顔を出す人のように感じられて。あかりさんのお婿さん、もといあかりさんの恋のお相手の候補も個人的にとても気になっていたのですが、最後の夏祭りのシーンで意外な人が一人現れ、とても気になっています。

個人的には最後に現れたあの人があかりさんのお婿さんになってくれたら嬉しいけれど、はたしてどうなるのか。次の13巻が発売される日がとても楽しみです。

前巻のあらすじ

11巻のあらすじです。

川本家に自分勝手な提案をする彼女たちの父親・誠二郎に、一歩も引かずに渡り合った零。あかり、ひなた、美咲、相米二、川本家の皆が彼の存在の大きさを感じていた…。零が自分の幼少期から現在に至るまでを振り返ったスピンオフ「ファイター」も併録。

(引用:https://honto.jp/ebook/pd_27504235.html